第56回東京六大学陸上(4月2日)

シーズン幕開けの舞台は「待望の」国立競技場。国立での開催は10年ぶりだが、どの選手にとっても、うれしいお膳立てができたのだから、気合が入らないわけはない。そして、コロナ禍で禁止されていた声援が飛び交ったのも選手を元気づけただろう。

早大は対校戦でこそ、法大の後塵を拝したが、長距離陣は、1500mで、間瀬田純平が、3000mSCでは、菖蒲敦司が、5000mは、石塚陽士が、それぞれ「圧勝」して気を吐いた。とくに石塚は自己新の「おまけ付き」だ。
ルーキーたちも負けてはいない。5000mに出場した工藤慎作(スポ科1・八千代松陰)と山崎一吹(スポ科1・学法石川=オープン出場)が、ともに13分台の自己新を叩き出し、カレッジ・アスリートとして、好スタートを切った。

(扉の写真は、スタンドの部員に向け、喜びを爆発させた間瀬田)

<男子対校戦>1位:法大160点、2位:早大142、3位:慶大111点、4位:立大65点、5位:東大57点、6位:明大55点
<女子対抗戦>1位:早大23点、2位:法大15点、3位:慶大12点、4位:立大2点、5位:東大・明大1点

●1500m決勝
1着 間瀬田純平(スポ科2・鳥栖工業)3分43秒83
2着 加藤 駆(立大)3分46秒90
3着 高橋彰大(法大)3分47秒30
10着 坂本達哉(淑徳巣鴨)3分57秒53


間瀬田のゴール。右の写真は、残り1周、1200mまでペースメーカー役を務めた立大監督・上野裕一郎(左)に「さあいけ」と促され、ラストスパートに入る間瀬田。


坂本は苦しいレースになった。


オープン:全体6着 栁本匡哉(スポ科4・豊川高)3分49秒16

●3000mSC
1着 菖蒲敦司(スポ科4・西京高)8分47秒38
2着 諸富 湧(商4・洛南高)8分55秒37
3着 湯田陽平兵(法大)8分56秒96


諸富(右)が積極的に飛び出し、菖蒲が追う展開となった。


菖蒲は、2000mで先頭に立つと、あとは独走。格の違いをみせつけた。


早大のワン・ツーフィニッシュで、諸富(左)と菖蒲がインタビューを受ける(電光掲示板)。

3000mSCオープン:
3着 草野洸正(商3.浦和高)9分13秒45(自己新)
8着 門馬海成(政経2・会津高)9分34秒19


レースを引っ張った草野。


門馬は後方のままレースを終えた。

●5000m
1着 石塚陽士(商3・早実)13分46秒31(自己新)
2着 森下翔太(明大)13分49秒20
3着 山本羅生(立大)13分52秒01
6着 工藤慎作(スポ科1・八千代松陰)13分56秒60(自己新)
オープン:全体4着 山崎一吹(スポ科1・学法石川)13分53秒63(自己新)


右から、石塚、長屋、二人おいて伊福、菅野、山崎、辻(まあ、ほとんど判別できませんが)


4200mでペースを上げた石塚に誰もつけず、そのままの独走ゴール


小気味のいいのいい走りで工藤(先頭)は、終盤まで上位争いに絡んだ。


山崎の粘り強い走りも光った。ラストで、先行する工藤を捉え、抜き去った。

オープン:全体9着 菅野雄大(教3・西武文理)14分06秒(自己新)

オープン:全体16着 伊福陽太(政経3・洛南高)14分21秒86

オープン:全体17着 辻 文哉(政経4・早実)14分27秒14

オープン:全体18着 長屋匡起(スポ科1・佐久長聖)14分47秒82

2023-04-05