第269回日体大長距離競技会(4月20日)

伊澤優人が六大学のオープン5000mに続き、10000mでも自己記録を更新した。伊澤の勢いは昨シーズンの真柄光佑を彷彿とさせる。真柄は関東インカレハーフで、初エンジ即入賞を果たした。今や一般組の星となった伊澤も真柄と同じ流れに乗って、関東インカレまで突っ走ってほしい。
(扉の写真は10000m5組の序盤、前から鈴木創士、太田直樹、向井悠介、遠藤宏夢)

●男子10000m
<2組>
1着 飯田貴之(青山学院)29分42秒34
2着 猿橋拓己(筑波大)30分00秒97
3着 荻原陸斗(国士館大)30分09秒65
4着 渕田拓臣(スポ科3・桂高)30分11秒89(自己新)
9着 森田将平(スポ科3・修道高)30分23秒13(自己新)


復帰初戦に1000mを選択した渕田(左)と森田は、自己新をマークしたが、渕田はまだ1分くらい短縮できる力があるはず。森田も「落ちそうで落ちない」という、従来みられなかった粘り強さを見せ、30分切りを予感させた。ラストは鈴木輝(慶大)との早慶戦。

<3組>
1着 添田知宏(國學院大)29分59秒87
2着 岸 哲也(明大)30分07秒15
3着 岩崎大洋(上武大)30分07秒41
13着 室伏祐吾(商2・早実)30分36秒13


前半から、やや動きの重かった室伏。

●男子1500m
<9組>
1着 道岡 聖(東大)4分02秒85
2着 島村英治(スポ科2・仙台育英・中距離ブロック)4分04秒09
3着 村田海晟(創価大)4分05秒55

<17組>
1着 森谷公亮(大阪教育大)3分45秒80
2着 中谷雄飛(スポ科2・佐久長聖)3分47秒24(自己新)
3着 山田俊輝(橘高)3分50秒23


中谷(左)は日本選手権の標準記録(3分45秒)突破を目指して、1500mに挑んだが、惜しくも及ばず。中谷は「45秒には届かなかったが、現段階では、まずまずの記録。これから、どんどん上げていける」と自らの感触に自信を持ったようだ。右は島村。

●男子10000m
<4組>
1着 伊澤優人(社学4・東海大浦安)29分31秒93(自己新)
2着 佐々木守(上武大)29分37秒11
3着 増田 空(帝京大)29分38秒38
8着 三上多聞(商4・早実)29分50秒4


中盤以降、後方から徐々に上がり、6200mで先頭に立った伊澤は、いったん佐々木守(上武大)に先頭を譲ったものの、9400mで再び先頭に躍り出ると、食い下がる佐々木を一気に振り切った。


3000m過ぎまでは自己新ペースだった三上、粘れずに終盤、足が止まった。

<5組>
1着 内藤圭太(愛知製鋼)29分15秒63
2着 小根山泰正(警視庁)29分17秒68
3着 吉村直人(愛知製鋼)29分20秒86
4着 太田直樹(スポ科2・浜松日体)29分21秒83(自己新)
9着 鈴木創士(スポ科1・浜松日体)29分26秒34(自己新)
20着 遠藤宏夢(商4・國學院久我山)29分56秒66
33着 向井悠介(スポ科2・小豆島中央)30分43秒16



太田直(上の写真)と鈴木(下)による浜松日体の先輩後輩対決、中盤まで鈴木が引っ張り、6200mで太田が前に出ると、そのまま差を広げ、先輩に軍配。実に見ごたえのあるレースだった。


もうひと粘りほしかった遠藤(左)と5600m以降、ズルズルと下がっていった向井。

2019-04-21