関東インカレ最終日

表彰台こそ逃したが、箱根の「上り・下り」コンビが粘り強い走りで、5、6位入賞を果たした。とくに、早大ではあまり例を見ない10000mにつづき、ハーフマラソンに出場した安井雄一が意地を見せた。スタートから意欲的に飛び出した安井、中間点では3位集団から遅れそうになりながらも、石田康幸にぴたりとつき、ラストでは、石田の前に出た。しかし、石田も譲らず、再逆転。見ごたえのあるレースだった。
石田、安井の踏ん張りに勇気づけられ、5000mの光延誠、新迫志希らがつづくかと思われたが、1600mで、早くも新迫、宍倉健浩が先頭集団から脱落、光延も3000mでは先頭集団から70mほど遅れ、入賞からは遠ざかる。

女子は、走高跳の仲野春花(2日目)につづき、この日、ルーキーの小山佳奈が400mHで優勝(下の写真)。しかし、男子は表彰台の中央に立った選手はなく、「女高男低」の声も聞かれた大会となった。日本インカレでは「おのこ」たちの奮起を期待したい。

●ハーフマラソン決勝
1着 ドミニク・ニャイロ(山梨学院)63分22秒
2着 山本修二(東洋大)64分33秒
3着 城越勇星(日体大)64分34秒
4着 金子元気(城西大)64分46秒
5着 石田康幸(商4・浜松日体)64分49秒
6着 安井雄一(スポ科4・市立船橋)64分49秒
7着 春日千速(東海大)64分53秒
8着 相澤 晃(東洋大)64分57秒
20着 清水歓太(スポ科3・群馬中央中等教育)67分23秒

並走を嫌ったのか、安井は「孤高の道」を進む。安井の右から2着の山本、7着の春日、優勝のニャイロ。

安井と石田、スタジアムに入ってからのデッドヒート。わずかに石田が競り勝つ。

左、清水のラスト。右、4キロすぎ。

●5000m決勝
1着 パトリック・M・ワンブイ(日大)13分43秒97
2着 鬼塚翔太(東海大)13分46秒49
3着 坂東悠汰(法大)13分47秒26
4着 塩尻和也(順大)13分47秒58
5着 栃木 渡(順大)13分58秒04
6着 關 颯人(東海大)14分00秒65
7着 西川雄一朗(東海大)14分09秒52
8着 中島公平(城西大)14分13秒56
15着 光延 誠(スポ科4・鳥栖工業)14分27秒33
21着 新迫志希(スポ科2・世羅高)14分40秒52
27着 宍倉健浩(スポ科1・早実)14分51秒93


写真上から、光延、新迫、宍倉、それぞれ第3コーナーを回り、ラストスパート。

2017-05-29