第259回日体大長距離競技会(10月15日)

今日の日体大は雨の中、初陣と背水の陣(?)が相乗効果を呼び、好結果を生んだといえるだろう。特筆すべきは、マネージャーになる決意を胸に背水の陣で臨んだ平子凜太郎だ。こう言うと、本人に失礼かもしれないが、14分29秒という「想定外の記録」を叩き出したのだ。オーバーな表現をすれば、東京六大学野球で東大が法大に連勝して勝ち点を上げたのと同じくらいの衝撃だった。

こういうことができるのだから、選手はどんなことがあっても、あきらめず練習に励み、努力をつづけることが大切なのだろう。Bチーム、Cチームの選手にとっては、すばらしい教科書ができたのではないか。初陣の1年生は故障明けの選手もいて、自己新は住吉宙樹だけだったが、その住吉はいきなり大幅に自己記録を更新した。こんな小さな流れから、チームに大きないい流れが生じてくるものだ。その意味で、大変意義のある競技会だったと思う。

●5000m
<7組>
1着 荒井洸佑(松蔭大)15分21秒81
2着 藤田大夢(東農大走好会)15分25秒70
3着 村田悠樹(保善高)15分27秒45
37着 辻本活哉(人科1・早大摂稜)15分54秒85(初記録)

「実績のないシロウト同然の私が、15分30秒を切れば、部に刺激を与えられると思って走りました。しかし、初めての経験で、ペース配分がうまくできず、最後は失速してしまった。自信はあっただけに悔しい」という辻本の次走が楽しみだ(出場する組を間違え、レース中の写真撮れず。この写真は森田、住吉に声援を送る辻本)。

<12組>
1着 井上将真(山梨学院)14分39秒03
2着 玉城柾人(日体大)14分44秒04
3着 森田将平(スポ科1・修道高)14分47秒95
7着 住吉宙樹(政経1・早大学院)14分57秒71(自己新)

森田は残り600mでは先頭に立ったが、ラスト1周で井上、玉城に振り切られた。自己記録にやや及ばなかったものの、積極的に動き、見ごたえのあるレースをした。

大幅に自己記録を更新した住吉は終盤の粘りが光った。

<14組>
1着 工藤 翼(花咲徳栄)14分36秒78
2着 山田大輔(山梨学院)14分38秒29
3着 小懸佑哉(日体大)14分39秒21
27着 黒田 賢(スポ科1・早実)15分07秒96

3500mまではいいペースで走っていた黒田。終盤の失速は故障明けの影響か。

<15組>
1着 関川大悟(山梨学院)14分26秒95
2着 大畑怜士(島田高)14分27秒36
3着 亀田優太朗(日体大)14分28秒07
5着 平子凜太郎(創造理工2・磐城高)14分29秒27(自己新)

最後方から滑り出し、2000mで中団、3000mで5番手、4000mで2番手という「尻上がり戦法」で快記録を出した。

2017-10-15