第1回早稲田大学競技会(4月2日)

桜は葉桜になって初めて、若やぎの時を迎える。織田幹雄記念陸上競技場の桜もルーキーたちの息吹に呼応するかのように葉桜になりはじめ、その下を若きアスリートたちが躍動した。

10000mでは、太田智樹が28分台間近を感じさせる走りを見せ、関東インカレA標準を突破。5000mでは記録こそ低調だったが、遠藤宏夢と三上多聞の競り合いは「次」への期待をもたせてくれた。最後は失速したものの3000m障害の大木皓太の積極的な走りには「8分台を出すぞ」という意欲がみなぎっていた。

上級生も負けてはいられない。3000mSCでは今井開智が自己記録を大幅に更新して関東インカレのA標準をクリアした。水濠の飛越が安定してくれば、8分台は楽に出せるだろう。関東インカレには岡田望、大木皓太のトリオでポイントを稼いでほしい。10000mの藤原滋記も関東インカレA標準を突破し、「遅れてきたエリート」が初の関カレ出場を目指す。

●3000mSC<3組>
1着 今井開智(スポ科4・桐光学園)9分00秒41(自己新)
2着 高橋翔也(市立船橋高)9分09秒77
3着 東島清純(明大)9分10秒85
4着 大木皓太(スポ科1・成田高)9分24秒19

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スタートから岡田、今井を大きく離して飛び出した大木(右)だったが、2000mで足が止まり、今井に詰め寄られる(写真)。今井は2100mで大木を捉えると、そのまま独走して自己新(岡田は2200mで競走中止)。

●5000m<2組>
1着 高嶌凌也(日体大柏)15分00秒96
2着 遠藤宏夢(商1・國學院久我山)15分01秒23
3着 三上多聞(商1・早実)15分02秒49
4着 金森博至(スポ科1・鳴門高)15分10秒40
5着 川村裕幹(基幹理工4・和歌山桐蔭)15分19秒13
6着 伊澤優人(社科1・東海大浦安)15分21秒07
16着 白石達郎(人科1・日大二高)16分06秒87

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遠藤と三上が交互に先頭に立つレース。最後は遠藤が三上に競り勝った(前から遠藤、川村、三上、伊澤、金森)。

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久々に戻ってきた川村(前)と三上、伊澤。

白

白石はここからどう自らを鍛えていくか。

●10000m
1着 太田智樹(スポ科1・浜松日体)29分27秒92(自己新)
2着 藤原滋記(スポ科3・西脇工業)29分29秒59
3着 石田康幸(商3・浜松日体)29分54秒77(自己新)
4着 箱田幸寛(スポ科4・世羅高)30分16秒61(自己新)
5着 柄本勲明(スポ科4・早大佐賀)30分27秒51
6着 河合祐哉(スポ科3・時習館)31分09秒94
7着 西田 稜(政経2・早大学院)31分11秒34

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ペースメーカー(井戸、光延)が8000mで外れると、太田が「待ってました」とばかりに一気にペースを上げ、追い詰める藤原を振り切ってゴール。まだ余裕のある走りだったが、なにより「走るのが楽しくてしょうがない」という雰囲気を出しているのがいい。右の写真は河合を周回遅れにして、太田を追う藤原、いったんは詰め寄ったが、ラストで力み、逆襲できなかった。

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(前から)柄本、石田、箱田、西田。ペースメーカーが外れる前に、西田、柄本、箱田、石田と相次いで脱落。石田、箱田は自己新とはいえ、5選手それぞれが課題を残すもどかしいレースになった。

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河合(左)は3000mで集団から脱落。うまく集団についていた西田(右)も終盤失速し、ラストで河合にかわされる。

2016-04-13