10000m記録挑戦競技会(11月23日)

来年から国立競技場の建て替え工事が始まるため、10年目を迎えた記録挑戦会も「とりあえず」見納めの競技会になった。「記録挑戦」とタイトルがついているにもかかわらず「チャレンジ」する選手が少なく、目標タイムとの乖離が目立った。目標タイムの設定に問題があるのか、選手の意欲の問題なのか。今後、検討の余地がありそうだ。目標タイムを上回った選手はいなかったものの、自己新を大幅に更新する選手も出て、それなりの成果は見られた。

<3組>(目標タイム30分20─30秒)
1位 中尾祐輝(麗澤大)30分46秒55
2位 須賀貴俊(国武大)30分50秒33
3位 山田幸輝(埼玉大)30分55秒84
14位 本郷 淳(スポ科1・岡山城西)31分55秒21(初記録)

本郷

スタミナ不足か、4000mで9人の先頭集団からこぼれてしまった。

<4組>(30分20─30秒)
1位 山下健太(順大)30分58秒
2位 小野塚隆珠(青山学院)31分00秒72
3位 甲斐大貴(順大)31分05秒54
4位 柄本勲明(スポ科1・早大佐賀)31分14秒34(自己新)
7位 改発智也(スポ科1・明石城西)31分15秒73(自己新)
15位 佐藤征昭(スポ科1・安積高)31分40秒73(初記録)
17位 箱田幸寛(スポ科1・世羅高)31分49秒91(初記録)

柄本

スローと見るや5300mで先頭に立った柄本。ペースは上げられなかったが、粘り強い走りだった。

改発

粘り強いといえば、こちらも負けていない。じっくり追い上げた改発は自己記録更新。

佐藤

後方からのレースになった佐藤は粘りに粘って、最後は箱田を捉えた。

箱田

積極的にレースを進めた箱田は4400mから遅れると、最後まで粘りきれなかった。

<5組>(30分00─10秒)
1位 細田敬太(武蔵野学大)30分29秒29
2位 秋山隼人(専大)30分34秒02
3位 折居卓哉(東農大)30分34秒93
9位 今井開智(スポ科1・桐光学園)30分55秒10(自己新)
19位 川村裕幹(基幹理工1・和歌山桐蔭)31分33秒38(初記録)

今井

スローな流れからペースの上がった6400mで、先頭から遅れたものの自分のペースを崩さず自己新。

川村

中盤までは先頭集団で粘っていた川村は、5600mで下がってしまった。

<6組>(30分00─10秒)
1位 中村駿介(社学2・岡崎城西)30分12秒48(自己新)
2位 山本大輝(流経大)30分17秒20
3位 石井秀昂(国士大)30分20秒10
10位 前野陽光(スポ科2・多摩高)30分40秒76(初記録)

中村

早大の出場選手中、ただ一人1位入線の中村。積極性と切れ味鋭いラストが光った。

前野2

序盤から5、6番手で粘っていた前野。7000mからペースが上がるとついていけなかった。

tr

レースの合間に早慶ラグビーに。W69─7Kの大勝!

<11組>(29分20秒)
1位 代田修平(中大)29分48秒27
2位 佐藤真路(帝京大)29分50秒49
3位 志方文典(スポ科4・西脇工業)29分50秒88
11位 鈴木洋平(スポ科1・新居浜西)29分57秒58(自己新)

志方

8200mでは、鈴木に前に出られたが(扉の写真)、先輩のプライドが許さない。強烈なラストスパートで一気に置き去りにした。

鈴木

昨年の三井泰樹同様、この競技会で30分切りを果たした鈴木は、思わず両手を上げてゴールした。

<12組>(29分10─20秒)
1位 木寺良太(拓大)29分41秒77
2位 工藤 超(国士大)29分44秒14
3位 宇田朋史(拓大)29分44秒23
9位 浅川倖生(スポ科1・西脇工業)29分47秒25(自己新)

浅川

30分そこそこというペースにたまらず、6200から飛び出した浅川。8600mでいっぱいになったが、最後はさすがのスパートを見せてくれた。

最後の

いま、聖火台などを巡る国立競技場ツアーが人気とか。聖火台を残してほしいという声も強い。

 

 

 

2013-11-24