第25回出雲全日本大学選抜駅伝(10月14日)

距離の短い出雲では、1区が重要なカギを握る。駒大は1区・中村匠吾が飛び出すと、残りの5区間1度も首位を譲ることなく逃げ切った。異常な暑さ中での大会新は「お見事」としか言いようがない。
勝つためには、このオーダー以外にない!という布陣で臨んだ早大は、またも1区で出遅れ、流れに乗れないまま4位に終わった。各校の力が拮抗しているだけに、追う流れは、とくに厳しいレースをよぎなくされる。初駅伝となった武田凜太郎、中村信一郎はじめ、選手はそれぞれ、現時点でのもてる力を発揮したが、やはり駒大、東洋、日体大の力が上回っていたということだ。気象条件が悪かったにもかかわらず、総合で駒大が大会新、3、4、5区でそれぞれ別の大学の選手が区間新を出し、全体のレベルが上がっていることを痛感させられた。
また、1、2年生の活躍が目立ったのも今大会の特徴だったといえる。早大も「武田だけでなく、1年生が相当力をつけているので、上級生もうかうかしていられない。伊勢では、平、井戸など1年生に大きなチャンスがある」という渡辺監督には、伊勢、箱根では、夏合宿の成果が必ず出てくるという自信が感じられた。とりあえず、4強であることの存在証明はしたし、悲観するには及ばない。虎視眈々と伊勢、箱根のメンバー入りを狙う新戦力が楽しみだ。

1区(8.0キロ)

<通過順位>
1位 中村匠吾(駒大)23分25秒
2位 服部翔太(日体大)23分45秒
3位 西池和人(法大)23分46秒
9位 柳 利幸(教2・早大本庄)24分22秒

柳

残り1500mまで、日体大・服部、駒大・中村にしっかりついていた柳。終盤、脱水症を起こし脱落したのは無念なり(路上の温度は33度を超えていた)。

2区(5.8キロ)

<通過順位>
1位 駒大 40分09秒
2位 日体大 40分34秒
3位 中央学院 40分36秒
8位 早大 41分09秒

<区間記録>
1位 八木沢元樹(明大)16分32秒
2位 中谷圭佑(駒大)16分44秒
3位 及川佑太(中央学院)16分45秒
4位 高田康暉(スポ科2・鹿児島実業)16分46秒

高田

区間賞の八木沢に交わされたものの、僅差の区間4位と好走した高田。初陣だった昨年の記録を22秒上回った。

3区(7.9キロ)

<通過順位>
1位 駒大 1時間02分45秒
2位 日体大 1時間03分23秒
3位 中央学院 1時間04分16秒
7位 早大 1時間04分38秒

<区間記録>
1位 村山謙太(駒大)22分36秒
2位 山中秀仁(日体大)22分49秒
3位 設楽悠太(東洋大)23分14秒
5位 山本修平(スポ科3・時習館)23分29秒

山本

「調子があまり良くなかった」という山本は、前半上げたツケが後半に回ってきた。記録的には昨年を17秒上回ったが、村山、山中の走りは、さらに上回っていた。

4区(6.2キロ)

<通過順位>
1位 駒大 1時間20分48秒
2位 日体大 1時間21分36秒
3位 東洋大 1時間22分24秒
7位 早大 1時間22分53秒

<区間記録>
1位 岡本雄大(中央学院)17分46秒(区間新)
2位 油布郁人(駒大)18分03秒
3位 延藤 潤(東洋大)18分05秒
5位 武田凜太郎(スポ科1・早実)18分15秒

武田

順位こそ変わらなかったが、20秒差あった法政、青学を4秒差まで追い詰めた武田。まずは、上々の初陣となった。

5区(6.4キロ)

<通過順位>
1位 駒大 1時間39分19秒
2位 東洋大 1時間40分18秒
3位 日体大 1時間40分21秒
7位 早大 1時間41分47秒

<区間記録>
1位 服部勇馬(東洋大)17分54秒(区間新)
2位 西山雄介(駒大)18分31秒
3位 横手 健(明大)18分38秒
8位 中村信一郎(スポ科2・高松工芸)18分54秒

中村

青学、法政に追いつき、「スローペースだったので、このままでは後ろに追いつかれる」と、ペースを上げた中村。しかし、その流れをうまく利用され、再逆転を許した。レース運びのうえで、いい経験になった初駅伝だった。

6区(10.2キロ)

<通過順位>
1位 駒大 2時間09分11秒(大会新)
2位 東洋大 2時間10分17秒
3位 日体大 2時間10分59秒
4位 早大 2時間11分47秒

<区間記録>
1位 窪田 忍(駒大)29分52秒
2位 設楽啓太(東洋大)29分59秒
3位 大迫 傑(スポ科4・佐久長聖)30分00秒

oosako

さすがの大迫も3人抜くのがやっとだった。苦しそうに残り1キロを通過する。

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松江で見つけた看板も応援していた(ように見えた)。

fp

フェアウェルパーティーでは、山田明幸副務の意外な一面を見た。

 

2013-10-15