大迫、五輪代表の座99.99%手中に! 東京マラソン2020(3月1日)

まずは、めでたしめでたし!である。びわ湖マラソンで、よほどの奇跡が起こらない限り、大迫傑の東京五輪代表は決定したも同然。MGCで、まさかの3着となったあと、このマラソンを走るべきか走らざるべきか、ザット・イズ・ザ・クエスチョンという苦悩も少しはあっただろうと思う。結果からみれば、走らなくても代表の座は確保できた。しかし、設楽悠太、井上大仁には6分を切る力があっただけに、走らないという選択はリスクが高すぎたはずだ。チャレンジして大正解。日本人トップを確実に狙うというレースぶりは、MGCとは一変し、余裕すら感じられた。

実は、この3選手とMGCで1着となった中村匠悟の4選手は、第89回箱根駅伝(2013年)で、同じ3区を走っている。その意味では、今回は、箱根、MGCを経た興味深い(最後の)直接対決だった。
箱根の結果は、区間1位:設楽悠太(東洋大3年=武蔵越生)1時間04分36秒、2位:大迫傑(早大3年=佐久長聖)1時間04分44秒、3位:中村匠吾(駒大2年=上野工業)1時間05分55秒、7位:井上大仁(山梨学院2年=鎮西学院)1時間06分40秒だった。MGC2着の服部勇馬(東洋大1年=仙台育英)は、同じ大会で、1年生ながら、9区を区間3位と好走している。
今回、設楽悠太が飛び出さず、井上大仁が先行したことも、大迫が落ち着いたレースをするためには幸いしたかもしれない。

オリンピックに向けて、ここからの調整はなかなか難しそうだが、大迫のことだ、完璧に仕上げてくるだろう。心配は新型コロナだけだ。

1着 ビルハヌ・レゲセ(エチオピア)2時間04分15秒
2着 バシル・アブディ(ベルギー)2時間04分49秒
3着 シサイ・レマ(エチオピア)2時間04分51秒
4着 大迫 傑(ナイキ)2時間05分29秒(日本最高記録)

46着 高田康暉(住友電工)2時間12分45秒(自己新記録)
77着 岡田健志(住友電工)2時間18分23秒(自己新記録)


折り返し点110m手前


36キロ地点に向かう


代表はこの3人(左から、大迫、中村、服部)で決まりだろう(MGC)


(左)高田康暉も健在なり!   住友電工ではマネジャーの岡田(後ろ)も健闘。

2020-03-01