第262回日体大長距離競技会(4月22日)

神戸の兵庫リレーカーニバルでは、スーパールーキー・トリオ(中谷雄飛、千明龍之佑、半澤黎斗)が躍動したが、健志台初登場のルーキー・トリオも負けてはいなかった。神戸で、28分入りを果たした太田智樹(28分56秒32)の弟・太田直希がいきなり自己記録を10秒短縮したほか、向井悠介、山口賢助も粘り強い走りで、力の片りんをみせた。今年のルーキーたちの特徴は精神力の強さにあるかもしれない。

一方で、上級生の失速が相次いだ。うかうかしていちゃいけないよ!

(扉の写真はスタート直後の左・山口と向井)

●男子5000m
<19組>
1着 冨田陸空(佐久長聖)14分42秒54
2着 岩室天輝(日体大)14分49秒22
3着 栗本一輝(立大)14分49秒56
20着 小澤直人(スポ科4・草津東)15分28秒58

いい位置で楽に走っているように見えた小澤は、3000m以降、徐々に後退していった。

<21組>
1着 室伏穂高(日体大)14分27秒20
2着 川口 慧(神大)14分28秒93
3着 城田 航(中央学院)14分30秒23
8着 向井悠介(スポ科1・小豆島中央)14分36秒24
10着 山口賢助(文1・鶴丸高)14分41秒14

「向井がいたから頑張れた」と山口が言うように、向井(前)と山口は競りながら上位をうかがう位置でレースを進める(左の写真)。ただ「1000m以降、置いていかれたのが課題。やはり大学生のレースはレベルが違うと感じた」(向井)。ともに「スーパールーキーたちに負けたくない」と、ここからの逆襲を誓い合った。

<22組>
1着 江島峻太(國學院大)14分24秒58
2着 服部凱杏(佐久長聖)14分24秒73
3着 鈴木芽吹(佐久長聖)14分27秒71
26着 森田将平(スポ科2・修道高)15分35秒13

3200mから、失速。「なぜか、突然、体が動かなくなった」と言う森田の復帰戦は苦いものになった。

<25組>
1着 金森寛人(小森コーポレーション)14分10秒09
2着 大須田優二(小森コーポレーション)14分10秒68
3着 朝倉和眞(宮城陸協)14分13秒33
4着 太田直希(スポ科1・浜松日体)14分13秒59(自己新)
10着 藤原滋記(SUBARU)14分23秒13

まさに実戦向きの勝負強さは兄譲りか。ラストは実業団選手のスプリント力に負けたが、冷静沈着なレースぶりが光った。太田直の標的はスーパールーキーだけでなく、兄に追いつき、追い越せ!だ。

<28組>
(日本人大学生上位)
7着 塩尻和也(順大)13分39秒72
9着 渡邉奏太(東洋大)13分43秒71
17着 青木祐人(國學院大)13分58秒04
26着 新迫志希(スポ科3・世羅高)14分36秒60 

1600mでペースが上がると、ズルズルと後退。調子の上がってこない新迫が心配だ。

 

2018-04-23