第262回日体大長距離競技会(4月21日)

昨年4月の日体大では、清水歓太が鋭い切れ味のラストを決めて、自己新を出した。いまだに強烈な印象として、記憶に残っているほどだ。
しかし、キャプテンになった今年はちょっと違う。「昨年はここにピークを合わせてしまい、関東インカレで力を出せなかった。今年はあくまで関カレのハーフに合わせている」と、早い組(記録的には遅い組)にエントリーして、楽勝した。

今日のキイワードは「粘る力」だったように思う。従来なら失速していたようなレース展開でも、三上多聞が粘り、西田稜が粘り、伊澤優人が粘り、真柄光佑が粘った。これは力がついている証拠でもある。期待のもてるシーズンイン。ただし、課題もある「もっと粘ろう!」だ。

●男子10000m
<5組>
1着 伊藤和麻(住友電工)29分57秒72
2着 村本一樹(住友電工)30分09秒65
3着 三上多聞(商3・早実)30分19秒75(自己新)

4400mで先頭に出たOBの伊藤和麻(50番)が30分切りピタリのペースを刻み、三上も3番手でしっかりついていたが、6500mから徐々に離され、惜しくも29分台突入を逃した。それでも、3着を「死守」しての自己新。

<6組>
1着 丸山竜也(松戸市陸協)29分37秒69
2着 北崎拓矢(神大)29分40秒71
3着 高橋光晃(コモディイイダ)29分44秒91
6着 西田 稜(政経4.早大学院)30分10秒36
11着 伊澤優人(社学3・東海大浦安)30分19秒94

自己新ペースのレースを4、5番手で「楽走」していた西田も惜しいレースをした。ただ、失速することなく、ラストで盛り返す姿も見せ「課題も収穫もあったレースだった」(西田)。

積極性が持ち味の伊澤も故障明けとあって、後方からのレースとなった。しかし、粘る、粘る、自己記録にはわずかに届かなかったが、次につながるいいレースだった。

<7組>
1着 清水歓太(スポ科4・群馬中央中等)29分48秒08
2着 伊東颯汰(駒大)29分52秒10
3着 真柄光佑(スポ科3・西武文理)29分54秒25(自己新)
24着 遠藤宏夢(商3・國學院久我山)30分47秒72

3000mすぎから、駒大の伊東颯汰、大坪桂一郎選手が飛び出したが、清水はマイペースを守り、7800mで追いつくと、力の違いを見せつけ、そのまま逃げ切った、

真柄の粘りにも驚いた。先頭グループとは離れた第二集団で、上位はムリだと思われたが、「あれよ、あれよ」という間に、上位にとりつき、ラストは3着で自己新。

遠藤は終始ペースが上がらず、不本意な結果に終わった。巻き返しに期待しよう。

<11組>
1着 ワークナー・デレセ(拓大)28分14秒49
2着 ベナード・キマニ(ヤクルト)28分22秒39
3着 中山 顕(中大)28分22秒59
16着 高田康暉(住友電工)28分58秒72

2018-04-22