第67回平成国際大長距離競技会(5月19日)

関東インカレの出場選手たちに、いい刺激とプラスのエネルギーを与えるべく臨んだ(はずの)記録会だった。しかし、上位入線も自己記録更新もなく、強い北風に悩まされたとはいえ、寂しい結果に終わった。収穫らしきは、苦しくなった終盤をなんとか垂れずにこらえた伊澤優人の粘着力と三上多聞の追走力だった。(於:鴻巣市立陸上競技場)

(扉の写真は、前から室伏、茂木、1人おいて、住吉)

●5000m
<4組>
1着 小川圭斗(上武大)15分26秒66
2着 澤瀬尚弥(埼玉栄高)15分32秒24
3着 田仲海翔(上武大)15分35秒07
12着 辻本活哉(人科2・早大摂稜)16分03秒65

<8組>
1着 早川晃平(八千代松陰高)15分08秒99
2着 畑 勇希(埼玉県警)15分10秒03
3着 J・サウンダーアラジャ(シンガポール国立大学)15分14秒24
10着 黒田 賢(スポ科2・早実)15分29秒55
17着 茂原將吾(法1・高崎高)15分42秒31

駒野コーチからは「3000mからだ」という檄が飛んだ。呼応するように3300mで黒田(左)が先頭に躍り出た。逆に、茂原(右)は3000m過ぎから遅れ始め、4000mでは、先頭から、80m後方。ところが、黒田の足も4000mで止まってしまった。4月の日体大と同様の「急ブレーキ」で復調にはまだ時間がかかりそうだ。

<10組>
1着 日東寺毅(中央学院大)14分39秒07
2着 山口健弘(東洋大)14分41秒60
3着 坂田隼人(平成国際大)14分43秒86
16着 室伏祐吾(商1・早実)15分06秒90
22着 茂木凛平(スポ科1・早実)15分18秒14
28着 住吉宙樹(政経2・早大学院)15分26秒43
29着 平子凜太郎(先進理工3・磐城高15分37秒32
35着 河合陽平(スポ科1・時習館)16分21秒23

記録を抜きにすれば、室伏(左)に食い下がった茂木(右)の粘りと室伏の積極的な走りは評価されていい。

前から、河合、住吉、平子。平子と河合は1200mで早くも脱落。集団から離れ、強風の影響をモロに受けた。住吉も2800mから後退。

<11組>
1着 横川 巧(中央学院大)14分25秒16
2着 松井尚希(中央学院大)14分39秒52
3着 川崎耕平(中央学院大)14分41秒9
6着 伊澤優人(社学3・東海大浦安)14分51秒00
7着 三上多聞(商3・早実)14分54秒57
9着 西田 稜(政経4・早大学院)14分58秒46
13着 山口賢助(文1・鶴丸高)15分02秒01
17着 小澤直人(スポ科4・草津東)15分11秒82
23着 向井悠介(スポ科1・小豆島中央)15分26秒75

Bチームの「牽引車」たちが、中央学院のエース・横川巧にどこまで食い下がれるのか。注目はその1点にあった。しかし、中盤で横川に抜け出され、西田(左の写真・前)が懸命に追ったが、そこで足をつかい過ぎたのか、終盤までもちこたえられなかった。西田のペースが落ちると、3000mで、伊澤(左・後ろ)が前に、最後は三上(右・前)が西田を抜き去った。

山口(左・前)は中盤まで、モタついているかに見えたが、小澤(左・後ろと右の写真)を捉えると、前を追いつつ粘る。

向井は序盤から動きが鈍く、日体大のときの軽快さが見られなかった。

2018-05-20